優しさのバトン
人生山あり谷ありで、なかなか落ち着きません。
ちょっと暗い話題もあるので、読みたくない方はここまでの方が良いと思います。
三月から高温期が続き、
あぁまた妊娠出来たんだ。
と喜んでいました。
つわりのような症状もあり、妊娠検査薬でも陽性反応が出たので病院を受診すると、
『まだ胎嚢は見えませんが、妊娠しているのは間違いないでしょう。また来週来てください』
と言われ、嬉しい気持ちで帰宅しました。
診察の際、『少し出血しているようだけど、この時期は良くあることだし、心配しなくても大丈夫』と言われたことだけが少し気がかりでした。
翌日、出血量が増えてきました。
大丈夫かなぁと思うも、先生の言葉を信じようと思いました。
しかし、夜になり出血量が増えたため、翌朝病院を受診すると・・・
『うーん、ちょっと厳しい所まできちゃってるな。とりあえず注射してみるからね。』
そういわれ、注射をしてもらい帰宅すると、夜には大きな血の塊が出てきました。
悲しくて、泣いて泣いて過ごしました。
翌週に病院を受診すると、
『残念だったね。』と先生。
『念のために尿検査をしてみよう』と言われ検査をすると、以前受診した時より妊娠の値が高くなっていたとの事。
『もしかすると、子宮外妊娠かもしれない』と言われ、大きな病院を紹介されました。
大きな病院へ行き検査をしてもらった結果、
『おそらく子宮外妊娠でしょう。大きさや数値的にはすぐに手術をしなくてはならない状況ではないけど、治療をした方がいいと思います。』
と言われ、抗がん剤の一種を注射する治療を受けることにしました。
定期的に採血して、値を確認し、その状況によってはまた別の治療法を考えるとの事でした。
注射をしてからは、吐き気やだるさといった副作用が現れ、なかなか食事も摂れない日が続きました。
そんな中、GW中でしたが採血の予約を入れてもらえたので、病院へ。
もともと血管が細く採血しにくい上に、連日の採血により両腕とも内出血していて、細めの血管からの採血となりました。
看護士さんに申し訳ないなぁと思いつつ、なんとか採血が終わったときに、
『数値、下がってるといいですね』と看護士さんから言われました。
「そうですね、そう願います」と返事をすると
『私も子宮外妊娠で、2月に手術したんです』と言われました。
『早く良くなるといいですね』と。
直前まで、心や体の辛さでなにもかもが嫌になっていたのですが、この一言を聞いて、ぱっと心が軽くなりました。
気持ちを分かってもらえて嬉しかった。
同じような思いをした人が、乗り越えている姿に心が救われた気持ちになりました。
辛い経験をすると、誰かの辛い気持ちが理解できるようになるって良く聞きますけど、そんなこと出来なくていいから辛い経験なんてしたくないって思っていました。
でも、起きてしまったことは変えられない。
それなら、私が今回もらった優しさを、いつか私も誰かに渡せたらいいなぁ。
そんな風に感じました。
経験したからこそ出来ることがあるのかもしれないと思えました。
もう悲しい経験はしたくないですけどね。
明日、また病院に行ってきます。
数値が下がっていますように。
みんなが健康で幸せでありますように。
いいことがいっぱいありますように☆